2016年2月12日金曜日

[About Music] タイの音楽業界がCDからダウンロード販売に。



先日とあるサイトで目にしたのが、以下の文章。

2014 年に入り最大手grammyの直営店舗であるimagineが閉店、RSもCDプレス工場を売却、そして2015年にはタイ大手問屋BKPのCD卸業務停止になるなど、完全ダウンロード販売に向けた流れが加速しております。またそれに伴い各音楽メーカーの盤面生産数が大幅に減少しているため、新譜でもリリース直後に購入しないと入手不可というケースがさらに多くなっていくのは確実です。
http://www.sawadee-shop.com/


タイの音楽がここ数年活気が無いと思っていましたが、まさかこうなっていたとは思っていませんでした。



日本だとダウンロード販売、昨今の定額制音楽サービスなど、CDに取って替わる媒体の登場や、違法コピーと対抗策として出されたCCCDのようにCDの売上に影響を与える存在が複数回登場しましたが、何れも左程影響は与えていないように思えます。
 
個人的には、日本の音楽自体のクオリティが下がったこと、音楽番組の終了で音楽を聞く機会が減ったこと、聴きたいと思う音楽が無くなった、という結果の右肩下がりな気がします。


しかし、アイドルグループの増加でマニア特化な気がするので、今まで何となく音楽を聞いていた方が減った分、アイドルグループのファンがその穴を埋める以上のCDを買うと言うのが現状のように思えます。

なので、買う人と買わない人の差が激しくなっており、CD=大衆娯楽では無く、マニア向けアイテムとなっていると思います。
買おうと思わずともCDをレンタル出来るわけですし、もっと言えばYouTubeで済ませることも出来ます。更にもっと言えば、そもそも興味が無ければYouTubeで見ることも無いでしょうし。


1月11日のオリコンランキングでは、1位を獲得したCDの売り上げが951枚であったということから、CDの購入数が減っているようですね。
http://matometanews.com/archives/1796688.html



また、昨今の爆買いが著しい中国も例外では無いようです。



中華圏で音楽制作をなさっている中山邦夫さんのTwitterによると以上の通りだそうです。
中国のCDと言えば海賊版が多そうと言うのが個人的な感想なのですが、その他にも違法ダウンロードが多そうですし、これらがCDショップ閉店の原因なのかもしれませんね。


中国以外の中華圏のアーティストが中国版のCDを発売したり、ライブを催したりしていますが、CDショップが無い(少ない)となると、売り上げにも直結するでしょうから、ライブの数が減ったりするんでしょうか?




そして冒頭で触れたタイですが、CDからダウンロード販売に移行する、とのことなので、タイの音楽が無くなる訳では無いのですが、旅行者がタイの音楽を聴きたい、となると若干ハードルが高くなります。

iTunes StoreでWaiiとGirly Berry、K-OTICを検索してみたところ何れもあるようですが、僕はマカーでは無いですし、拡張子も使いづらいので、最終手段となりそうです。

レコード会社のサイトでダウンロード出来るようですが、タイ語が分からないことと、それに伴って支払方法も分からないという言語面でのハードルが高いですね。


また、この言語面でのハードルは購入する際だけで無く、ファン獲得の際も存在するように思えます。

上述の中国もタイと同様の道を辿っているようですが、中国の場合は中国語で歌っているので、他の中華圏でも売り出そうと思えば難しい話ではありません。
もっとも、得も言われぬダサさがハードルになるかもしれませんが (-_-;)

しかし、タイの場合ですとタイ語は基本的にタイのみで使用されます。
タイ語と似た言語として隣国ラオスのラーオ語があり、この二ヶ国を音楽市場とみなしたとしても、ラオスの経済発展度から言って期待できるもので無さそうです。

まぁ、RSとGrammyはテレビ会社を持っていたと思うので、どうにかなるかもしれませんが、どうなるんでしょうね。


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