2016年11月23日水曜日

[MV] 容祖兒 - 第一百個我



香港の女性歌手容祖兒 (Joey Yung)の新曲「第一百個我」のMVが公開されました。


台湾のホテルで撮影された今作は、芸能人として多くの目に晒される彼女と、高級ホテルで働くコンシェルジュとの大人の恋愛(?)を描いており、尺が8分と若干長いのでショートフィルムのような仕上がりとなっております。





https://youtu.be/QXRdM9U-biI


曲に関しては、作曲及び楽曲製作にJJこと林俊傑が参加しており、ピアノをメインとしたゆったりとしたバラードです。

歌詞は曲名の通り、100の自分があるものの、彼は芸能人としての99の彼女しか知らず、芸能人としてではなく一個人としての彼女の姿は知らないと言う、芸能人ならではの内容です。
"假裝勇敢 卻很膽小呢(勇敢なふりをしているけれど、むしろ臆病)"や、"我喜歡雨天 看車窗外面(雨の日が好き。だって車内から外が見れるから)"など、人気者も大変だなぁと言うことが分かる内容です。


MVに関しては、撮影が台湾の高級ホテル 台北美福大飯店で行われたようです。
https://www.tripadvisor.jp/Hotel_Review-g293913-d10161540-Reviews-Grand_Mayfull_Hotel_Taipei-Taipei.html



1泊約36,000円~(12月3・4日)と、中々なお値段です。
僕が台北に旅行する際はいつも5,000円程のビジネスホテルに泊まっているので、それと比べるととても泊まれるようなホテルでは無いですし、金銭面が問題なくともドレスコードや振る舞いの面でちょっと心配なので、まだまだ泊まれそうにないです(´・ω・`)

金額だけ見ると、うわぁ、と思ってしまうのですが、豪華な内装や他の宿泊者の振る舞いを見て学べるものがありそうですし、部屋や利用可能な施設、アメニティなど、各種サービスも利用できて快適な時間を過ごすことが出来るのであれば、値段に合っていると思えるのかもしれません。


今作は、仕事で台湾を訪れた彼女が滞在時に受けたサービスが切っ掛けで、ホテルのコンシェルジュに恋心を抱くという内容です。

そのサービスが、カメラやマイクを向けて彼女を出待ちしている報道陣から、彼女を守るように傘を差して、安全に出口へと誘導するというもの。



颯爽と彼女の前を通り、慣れた手つきで傘を開いて誘導する様は恰好良かったです。
彼女が惚れるのも頷けますね。

彼女の恰好が、どう見ても"私芸能人です"感満載なのは、報道陣に囲まれた際も芸能人として華やかな姿を見せたいと言う気持ちからなのか、歌詞の"假裝勇敢"にあるように、芸能人モードの時はこそこそしないという表れなのか、どうなのかは分かりませんが、多くの人に見られる、自分を晒すお仕事は大変だなぁと考えさせられました。
気付かれない様に地味な恰好をしたら、それはそれで色々言われるんでしょうし・・・


ホテルに戻ってくると、彼に会いたいがために、パシリの如く部屋に物を持って来させる彼女。
嬉しそうな顔が、彼の知らない100個目の彼女(第一百個我)なんでしょうね。


嬉しい気持ちのまま、翌日真っ赤なバラを持ってホテルに戻ると、彼が既婚者と言うことを知り、一気にブルーになります。

勝手に恋心を抱かれ、勝手に舞い上がられて、勝手にブルーになられて・・・
彼自身は仕事として、機転を利かせて傘を差し出しただけなのですが、彼女は大切なお客様であり、今後も利用して貰うために機嫌を直してもらうよう部屋に向かいます。



 彼の口が"對不起"と言っているように見えます。
この言葉が、書類を勝手に開封したことに対するものなのか、それとも機嫌を損ねさせてしまったことに対するものなのかは分かりませんが、僕は後者と解釈しました。

その後彼が何と言ったのかは分かりませんし、"對不起"の下りも違うかもしれませんが、彼女の機嫌はとれたようですし、その後敷地の警備中にライトを点滅させて彼女と連絡を取っており、様々な機転を利かせることがコンシェルジュに求められることなのだと知りました。


そして、彼女がフロントで他の宿泊者に声を掛けられているのを見て、彼女の恋が始まるのを喜んだものの、ワインで酔い、依然として自身をそういう対象で見ている彼女に対して目で諫め、身を引きます。



ワインを瓶ごと一気飲みした後に目で諫め、ふらつくことなく帰って行きます。
何というか、男でも惚れますね。


翌日のコンシェルジュが、彼では無く別の人であるのは、歌詞の"如果愛是火 那我就是風 他說(愛が火であるならば、私は風のようだ、と彼は言う)"から、彼女の火を消す存在であってはならないという思いからいないのでは無いかと思われます。

もしかしたら、たまたまその日がお休みだったり、昨晩の一気飲みで二日酔いして替わってもらったのかもしれませんが。


最後のシーンでは、彼女は再度このホテルを訪れています。
彼にまた会えると思って来たのか、それともマネージャーが予約したのがたまたまここだったのか、理由は如何にせよ彼に再会してMVが終わります。
花束を抱えているのが何やら意味深で気になりますね。



僕自身は上述の通り高級ホテルなんて泊まったことのない人間なので、コンシェルジュサービスを受けたことは無いのですが、レストランやチケットの手配から、MVであるような欲しい物を持って来て貰うなど、宿泊者のさまざまな要望に応えてくれるそうです。

個人で行っても予約できないレストランやチケットなども、彼らに頼めばどうにかなるというのを聞いたことがありますし、海外に行く際は日本語が話せるコンシェルジュの方がいれば、何かあった際も幾分かは安心できそうなので、ホテルを選ぶ際の基準にされてみては如何でしょうか。

因みに、コンシェルジュ役の方は周明宇という台湾の俳優さんです。
https://www.facebook.com/choumingyu/


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